養蜂家のプロポリス研究

現在でも続けられているプロポリス研究。
健康食品としての効果・効能に優れた効果を発揮し、特に女性特有の悩みを解決してくれる可能性に注目が集まっています。
少量でも栄養価が高く、抗菌・抗ウィルス作用に優れる特徴は、お掃除グッズ等の日用品にも活用されるほど、広い多様性も持ち合わせています。

そのプロポリスの研究は世界中で行われており、多くは養蜂家による研究結果を根拠として進められています。
古代の人々は、蜂の恵みが自分たちを助けてくれることを理解しており、すでに古代ギリシャ時代には「養蜂家」という職業が存在していました。
当時の養蜂家は、医者と一緒に研究を行っており、その中でも有名なのは、医学の父と呼ばれているコス島の「ヒポクラテス」です。

今回は、「養蜂家」に焦点を当て、私達の手元に届くプロポリスについて、ご紹介させて頂きます。

全ては養蜂家から始まった

薬と呼ばれる物が明確になかった時代。
それは、希望通りの働きをしてくれる「食品」でした。
薬効成分の調査分析など出来ない時代ですので、食べた人達の統計データを信用するしかなかった訳です。

その統計データの中に、「ハチミツ」「蜜蝋」等が含まれており、現代で言うところの「ローヤルゼリー」も含まれていました。
当然の結果ですが、蜂の巣の需要が高まり、蜂の巣を育てる「養蜂家」という職業が生まれます。

「何でも試してみる!」という考え方が現代よりも色濃かった当時は、「病気にかかった蜂」「蜂の死骸」「蜂の巣そのもの」「蜂が集めてきた花粉」などなど、様々なものを養蜂家みずからが試し、その結果が書き残され、当時の研究結果が今に伝えられています。

そういった養蜂家の努力の結果、発見されたのが「プロポリス」の効果・効能。
プロポリスが作られている蜂の巣と作られていない蜂の巣では、住んでいる蜂の健康状態に違いがあり、プロポリスのない蜂の巣は全滅の危機にさらされる事もあったそうです。

微量しか手に入らない貴重なプロポリスを、食べたり塗ったり飲み物で薄めたりと、様々な加工研究が進められ、紀元前数百年前の時代に「酒による抽出」の方法も試されていたと言うから驚きです。
アルコールによるプロポリスの抽出は、現在でも行われる抽出方法として知られています。

乾かして砕いて浸して・・・

当時の研究は、現代人も顔負けの細かさであったことがわかっています。
プロポリスを直接採取すると、非常に微量です。
その量は、大人の指の先2本分程度、本当に"ちょっぴり"なのです。
しかし、蜂の巣の補修に使われている「セメント」部分もそうではないか?と気がついた養蜂家は、あの手この手でそのセメント部分を集めようとしたようです。

先ほどご紹介した酒に溶かしこむ方法意外にも、蜂の巣を乾燥させて砕き、粉末状にする方法や、ハチミツと一緒に巣ごと食べられるように柔らかくする工夫など、あの手この手を工夫していたと、当時の研究結果に記録されています。
柔らかくした蜂の巣を、プロポリス、ハチミツと一緒にガシガシと噛み続け、味が無くなったら捨てるような食べ方だったそうです。
まるで、古代のガムですね。
その課程の中で、「蜂の子」の食べ方や効果・効能についても様々な発見があったようで、蜂の蛹や幼虫、成虫も、薬として活用されていたようです。

私達は幸せもの!

時代が移り変わり、貴重なプロポリスは、当時に比べれば比較的手に入りやすい時代になりました。
インターネットや通信販売を利用すれば、比較的簡単にプロポリスを手に入れることが出来ます。
西洋医学が発達した現代では、プロポリスをあえて薬として利用するシーンは少なくなってしまいましたが、美容と健康を維持するための「健康食品」としての人気は、皆さんもご存知のとおりですね。

貴重なプロポリスが簡単に手に入る時代。
私達は幸せものです。
当時は贅沢極まりなかった「毎日のプロポリス」を続けて、美しく健康的な生活を手に入れましょう。
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